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古本/送料込み「酔いどれに悪人なし」

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「酔いどれに悪人なし」ケン・ブルーウン/東野さやか訳 (ハヤカワ・ミステリ文庫 フ 26-1)

酒のせいで営察を辞職する羽目になったジャックは日々行きつけの店で飲んだくれ、飲まないときは読書をするか、前職を活かした探偵業にいそしんでいた。ある日、いつものように飲んでいると、美しい女が自殺した娘の死の真相を調べてほしいと頼んできた。望みの薄そうな調査に始めはいやいやだったジャックだが、ある事件をきっかけに負けじ魂に火がつく!
酒と本を愛するすべての人に捧げる、新しいかたちの探偵物語登場

-店主の感想-
「おれは本を読む。いくらでも読む。酒を飲んでいない時間に、何冊も読む。たいていは狙罪小説だ。」

わたしも本を読む。いくらでも読む。酒は飲まないから空いた時間に、何冊も読む。犯罪小説も大好きだ。

「読書こそおれのセラピーだ」
「読書は我を忘れさせてくれる」

落ち着かない気分のときは本を読む気になれないこともあるけれど、それでも頁を開けば夢中になれる。夢中になれれば“我”も思い悩みも、少しに間忘れさせてくれる。

「本は選択肢をあたえてくれる」

頁から顔を上げ現実に戻ったとき、本があたえてくれた選択肢に助けられたことがある。人生は解決出来ないけれど、その選択肢があることで少しだけ自由を感じられた気がした。

-

「私立探偵が事件を解決したことなどあるのか?あるもんか!ーエド・マクベイン」

序盤に引かれたその言葉の通り事件も当然人生も、解決出来ないものをどちらも解決しようともがく酔いどれ、本に耽溺する探偵の物語。
パブで依頼された事件を調べ始めるも、“罪”を犯し酩酊し入院。12日間も事件、社会からも退場してしまう。その間にも、世界も社会も事件も進み続ける。探偵というのは常に事件に遅れてスタートするものだけれど、この探偵は酒で躓き更に遅れていく。当然その間には人生も進み続ける。人生には上向きそうな気配も漂って来るけれど、ショッキングな出来事に襲われ、躓かされまたその痛みを紛らわすためにまた酒に手が伸びる。ああ。それでも、最後に残っていた大切な幾つかのものも奪われ失いながらも、彼は遅れてしまった事件にも、まだ手放す気のない人生にも“最後”まで関わろうとする。解決は出来ないまでもひとつの決着を、区切りをつけようと行動するのだった。そこにはやはり本からあたえられた選択肢があった、のかもしれない。
暗く残酷で哀しい事件と、先行きの明るくない人生。それでも、あるいはそうだからこそ、皮肉な明るさとユーモア、それに多くの引用(それも選択肢だ)をもって語られる物語。引き込まれた。基本的には酒クズな探偵の行動、感情、人生にも共感していた。人生はフェアではないし基本的にうまくいかない。解決もしない。知っていたし、思い当たる。それでも選択肢は多分まだある、あった。いつのまにか夢中になって読んでいた。何枚かの付箋も立てていた。そのなかにもきっと選択肢がある、といいなと思うのだった。さて、わたしの人生は。

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